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今日の法話2006/11/17

磁石の第5の方向


皆さん、こんにちは。

昔から、人生は、旅だと言われています。そして、人生が、旅なら、私たちにとってもっとも大切なことは、今、この私は、どこに立っているのかという所在の確かめであり、目的地まで歩むための間違いのない道筋であります。
自分の立っている場所がわからなければ、正しい一歩が踏み出せるわけはなく、目的地が分からなければ、その一歩は、ただ、不安の連続となります。
以前、友人からいただいた手紙の中に、磁石の第5の方向という話が書かれてありました。
みなさんは、地図や磁石がそろっていても、道に迷ってしまう場合のあることを考えたことはありますか。それは、自分が今、どこにいるかを知らない場合です。自分が今、どこにいるかという磁石の第5の方角を知らなければ、地図や磁石も、まったく役に立ちません。目標や計画を書き並べるにあたって、最も重要なことは、正直に自分を評価し、自分が今どこに立っているかを確かめることです。
たとえば、
1.経済面の目標では、今自分がどの位置にあるか。
2.健康面、教養面の目標では、今自分がどの位置にあるか。
3.社会生活面、家庭生活面、精神面の目標では、今自分がどの位置にあるか。
等です。
磁石の重要な方向というのは、あなたが今どこにいるかということです。

お釈迦様は、私たちのことを、迷いの凡夫と言い、その迷いの世界にありながら、それに気付くこともなく過ごす私たちのことを、愚かな人間だと戒めておられます。
私の立っている位置、即ち磁石の第5の方向を示し、私が歩む人生の方向を正しく教えてくれるのが仏法なのです。

平成18年11月17日