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今日の法話2009/08/22

「布施」とは

皆さん こんにちは。

私たち僧侶はご門徒のお宅へお参りに行きますが、そのときお布施をいただきます。
最近、「おことづけして、申し訳ありませんが。」と言って、布施される方が多くなったことは、住職としてうれしい限りです。
おことづけとは、「阿弥陀様に供える布施を住職にことづけます。」という意味であり、「本来お寺へ持参すべきものですが、住職に持ち帰り願いたい。」とのことですから、布施の意味からも正しい作法といえます。

しかし、中に、「少しで申し訳ありませんが。」とのみ言って、布施される方がおられます。
布施ですから、いくらであってもいいのですが、「少し」との表現に、いささか抵抗があり、「あなたにとって精一杯なのですか。」と言いたくなります。

「長者の万灯より貧者の一灯」というお釈迦様にまつわるお話があります。
お釈迦様にお金持ちの王が沢山のご馳走と灯明を寄進しました。同じく供養を願い出た一人の女性がいましたが、彼女は貧しく食べ物も灯明も買うお金がありません。しかし、彼女は道行く人に物乞いし、やっとのことで少しの油を買い、一灯をささげました。その一灯は、まごごろのこもったものでした。
精一杯の布施ということです。
強風が吹き、説法するお釈迦様の周りの灯明は次々と消えましたが、その女性の一灯は朝まで燃え続けていたとのことです。

もちろん、長者の万灯も、まごころがこもっていれば尊いことは言うまでもありません。

布施とは、その方にとって、「精一杯の喜捨」でなければなりません。

H21.8.22