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今日の法話2006/11/18

自らを省みる時間

皆さん、こんにちは。

今年も残すところ、一ヶ月少々となりました。何かと、忙しい日々をお過ごしのことと思います。

一年を振り返り、あんなこともあった、こんなこともあったと思い出し、ああすれば良かった、あの行動はまずかったなあと反省する時期でもあります。何か気ぜわしく、日々が忙しく過ぎ去ります。しかし、気をつけてください。「忙しい」という字は、「りっしんべん」に「亡くす」と書きます。「りっしんべん」とは、「こころ」のことですから、「こころを亡くす」が「忙」の意味です。

気ぜわしく、忙しい時期だからこそ、自己を見つめ、「人生の歩み」について、考えていかねばなりません。
本願寺中興の祖といわれた蓮如上人は、「仏法は、世間の隙(ひま)をかきて聞け」とおっしゃいました。ひまという字は、「隙」と書きます。これは、時間と時間のわずかな隙間という意味です。それを「かきて」とは、「引き破る」という意味です。つまり、少しの隙間でもあったら、そこを引き破り、掻き分けるような気持ちで、み教えを聞けという意味です。
暇ができたらと言っていたら、「光陰矢のごとし」月日は、飛ぶ矢のように早く過ぎ去ります。忙しい時期だからこそ、自らを省みる、こころ静かな時を持ちましょう。

平成18年11月18日