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今日の法話2010/01/23

「なるようになる。心配するな。」

人生いろいろ。
喜びも苦しみも含めていろいろあるもの。
しかし、無駄なものは一つとしてない。
すべての出来事はあなたにとって必要だから用意されたものである。
しかし、人は良いことがあると有頂天になり、悪いことがあると心は平常ではいられない。

室町時代の禅僧一休さんは、次のような和歌を詠んだ。

有漏路(うろじ)より 
無漏路(むろじ)へ帰る一休(ひとやすみ) 
雨ふらば降れ風ふかば吹け


人生とは迷いの世界と悟りの世界との中間点、ひとやすみの一時であるとあじわいなさいとの教え。
もっとも人生とは迷いの世界であり、修行の一時であると私は思うのですが‥‥。

さらに、一休禅師、亡くなる間際に「遺言書」を寺に残した。
「寺が本当に困った時まで開けるな。」とのこと。
即ち、「寺に困ったことが起きた時、開けなさい。」とのこと。

約百年後、大徳寺に大窮地が起こった。
皆は慌てふためき、頭を抱えた。
一休禅師の遺言書のことを思い出し、皆は一枚の書状を開けてみた。
そこには、こう書いてあった。


「なるようになる。心配するな。」

皆は平常心を取り戻し、寺の難問題を解決した。

「なるようになる。心配するな。」

こうありたい。と思う。

平成22年1月23日