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今日の法話2019/04/17

「南無阿弥陀仏」は阿弥陀様へのご挨拶

お寺の前の道は通学路になっていて、学生が大勢通りますが、私の姿が法衣、平服に関わらず、子供たちは決まって「こんにちは」と挨拶をしてくれます。私も「こんにちは」と声をかけ、挨拶を交わすと、子供たちと心が通ったような気がして、清々しい気持ちになります。

「挨拶」には不思議な力があるようですが、どんな意味があるのでしょうか。
家族間、友人間、仕事やご近所間など、挨拶はコミュニケーションの基本と言えます。
挨拶の「挨」は開く、「拶」は触れ合う、お互いの心を開きあうという意味があり、「挨拶」は心を開いて相手に近づくということで、敵対の心を持っていないことをあらわす行為でもあります。

インドやネパールでは合掌して、「ナマステ」と挨拶しますが、「ナマステ」の「ナマス」は敬意や尊敬を表し、「テ」は「あなたに敬意を表します」という意味です。
また、「ナマス」を漢字で表すと「南無阿弥陀仏」の「南無」となりますから、宗教的にも意味の深い行為なのです。
「南無阿弥陀仏」とは阿弥陀仏に「南無」すること、救いに身を任せるということです。

「南無阿弥陀仏」と阿弥陀様にご挨拶申しましょう。
温かい気持ち、清々しい気持ちになりますよ。