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今日の法話2007/05/16

食事の言葉

お釈迦様が前世で、ある国の王様としてお生まれになっていたときのお話です。
散歩の途中、鳩が鷹に追われて王様の懐に逃げてきました。王様は鳩を救うために、自分の肉を取って鷹にお与えになりました。このような立派なおこないを積み重ねて、人の世にお釈迦様としてお生まれになり仏様となられました。

ジャータカ物語の一節です。ジャータカ物語とは、お釈迦様の過去世物語です。

 (食前の言葉)
 み仏と、みなさまのおかげにより、
 このご馳走をめぐまれました。
 深くご恩を喜び、ありがたく
 いただきます。

 (食後の言葉)
 尊いおめぐみにより、おいしく
 いただきました。
 おかげで、
 ご馳走さまでした。


浄土真宗の食事の言葉です。

仏教徒は、食卓上の食べ物すべては、仏様の身体と同じだと考えます。手を合わせて仏様に感謝する気持ちを持ち、同時に、この食事にかかわってくださった人々への感謝も述べられています。

私達は、人間には感謝しても、他の「いのち」に対して、尊い恵みとする感謝の気持ちを忘れてしまいがちです。食事だけに限らず、私が生きていく上に、無数の「いのち」のおかげで生かされていることに気付いて、感謝の心を忘れないようにしましょう。
(教区配布資料より)

平成19年5月16日