今日の法話2012/07/13
『急を要さないが重要なもの』
「白骨のご文章」の中で蓮如上人がもっともおっしゃりたかった部分は、「人間のはかなきことは・老少不定のさかいなれば、たれの人も・はやく後生の一大事を心にかけて、阿弥陀仏をふかくたのみまいらせて・念仏もうすべきものなり」の部分です。
ご門徒にお寺参りのご案内をすると、「まだ、早いので、年を取ってから参らせていただきます。」という人がいますが、これは大きな誤りでしょう。
「人間の命のはかないことは、老いているとか、若いとか、定めが無いのですから。」
さて、人間の生活は概ね4つに分けられます。
?急を要して重要なもの
?急を要さないが重要なもの
?急を要して重要ではないもの
?急を要さず重要でもないもの
ちなみにほとんどの人が?に生活のほとんどの時間を費やし、疲れてきって?に逃げ込む生活を送っています。
しかし、人間にとって最も重要な時間は、?「急を要さないが重要なもの」でありましょう。
年を取ってから後生を考えることになると、一大事は急を要する時期に突入していることとなるので、後生の一大事は急を要さない若い時期に聞くことが重要なのです。
H24.7.13