今日の法話2013/07/31
「南無阿弥陀仏」となってご先祖は迷いの世(この世)に還って下さる
「皆さん、こんにちは。暑い日が続きますが、お元気でお念仏されていますか。
さて、お盆がやってきました。お盆と言えば、お盆休み、帰省、お墓参りと連想されます。
当寺の墓地にも車が渋滞する程の方がお墓参りに来られます。
「浄土真宗の教章」の「教義」に、≪阿弥陀如来の本願力によって信心をめぐまれ、念仏申す人生を歩み、この世の縁が尽きるとき浄土に生まれて仏となり、迷いの世に還って人々を教化する。≫とあります。
仏様となられたご先祖様が迷いの世に還って人々を教化するとは、皆さまがお墓参りされているお姿そのものなのです。墓前で私の称える「南無阿弥陀仏」となってご先祖は迷いの世に還って下さるのです。ただ、如来様に救われ、仏様となられた故人は、お盆しか還ってくることのできない仏様ではありません。いつでもどこでも、私が称える南無阿弥陀仏となって還って来て下さるのです。
迷いの世に還って人々を教化するとは、迷いの世にいるあなたが如来様の救いの中にあることを仏様になられたご先祖様はあなたに伝え教えているということです。ご先祖様の導きにあなたが応えていくことが供養なのです。
浄土真宗のお墓参りは、慰霊や追善供養のお参りではありません。
仏様となられたご先祖様から常に見守られていることへの感謝のためのお墓参りでなければなりません。
墓前で「南無阿弥陀仏」とお念仏申しましょう。