今日の法話2014/02/25
「口は災いのもと」
皆さん こんにちは。
フィギュアスケートの浅田真央選手に対する政治家の失言や公共放送の会長の就任会見での発言がニュースや新聞を賑わしていますが、昔から、「口は重宝」とも「口は災いのもと」とも言われているように、使い方一つで、抜き差しならない問題と成りかねません。
今回の問題は、そのことを如実に表わしているでしょう。
有名人に限らず私たちにも当てはまる問題です。
仏教では、十悪という教えがあります。
身に三つ、口に四つ、心に三つ(三業)の三側面で認められる取り分け悪い10の行いを言うのですが、その中で口の四つというのは、妄語(もうご)、綺語(きご)、悪口(あっく)、両舌(りょうぜつ)の四つで、妄語とは嘘をつくこと、綺語とはおべんちゃらを言うこと、悪口とは悪口(わるぐち)を言うこと、両舌とは二枚舌を使うことを言います。
私たちが生まれつき心に持っている煩悩のことです。
心の中に人を刺す針をいっぱい詰め込んで、不用意にもらす一言一言がどれだけ多くの人を刺していることでしょう。
仏教とは、自分に目覚め、人間の本質を知ることです。
教えの大地をしっかりと踏みしめ、二度とない人生を歩んで行きたいものです。
2014.2.25