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今日の法話2022/09/05

『阿弥陀様に導かれている人生』

大いなるものに導かれていることを感じている人の人生は安心と幸せに満ちています。大いなるものとは、ある人にはお天道様、ある人には神様、そして私たちにとっては、阿弥陀様に他ありません。
だから、お念仏に生きる人の人生は、喜びと幸せに満ちているのです。
親鸞聖人「正像末和讃(しょうぞうまつわさん)」のお言葉に、
 
如来の作願(さがん)をたづぬれば  苦悩の有情(うじょう)をすてずして
回向を首(しゅ)としたまいて   大悲心(だいひしん)をば成就せり
とあります。
 
如来とは阿弥陀如来のことです。
阿弥陀様がなぜ願いをたてられたのかと言うと、「苦悩の中にある有情(私)を救うためであった」という意味です。
阿弥陀様は、苦悩の中にある私たちを捨てることが出来ないと、私たちを必ず仏にする願いをたてられ、仏様になりました。
苦悩とは苦しみ悩むと書きますが、よく似た言葉に苦労という言葉があります。しかし、その二つの言葉は、意味に違いがあり、苦労は人間の力で解決できるもの、苦悩は人間の力では解決できないものです。
「今の生活があるのは、若い時の苦労があったからだ」は、苦労を乗り越えたことを意味します。
それに対し、苦悩は命の問題で、人間の力では乗り越えられないことです。
老、病、死、これらの苦しみを乗り越えることは、たやすいことではありません。
すなわち、苦悩は究極の苦しみであり、私たちを不安と恐怖におとしいれます。
そんな苦悩をかかえている私を「なんとか救いたい」と仏様は誓いをたてられ、その誓いが成就され、南無阿弥陀仏のお念仏となって、私に届いています。
苦悩を抱えている私たちを、決して見捨てないぞと誓ってくださったのが阿弥陀様という仏様です。
阿弥陀様の大悲心により、私の人生が苦悩の中にありながら、安心と喜びの人生に変わるのです。
お念仏させていただきましょう。