今日の法話2023/01/01
『人生は栄えたり衰えたりの繰り返し』
明けましておめでとうございます。
昨年暮れ、毎年恒例の日本一の若手漫才師を決める大会 、Mー1グランプリをテレビで観ました。
優勝は津山市出身の同級生コンビ「ウエストランド」で、「ある、なし」をネタとした毒舌漫才、ひいきめなしでも、優勝は間違いないと思いました。
練習と努力で七千組の頂点を勝ち取ったのですから、スゴイとしか言いようがありません。二人の話芸に笑いと感動をもらいました。
優勝すると一気に〝引っ張りだこ”となり、コマーシャルなどにも採用され、お金持ちになるそうです。
いわゆる成功者になります。
地位や名誉、財産などを手に入れると、人は万能感を持ち、傲慢になりますが、最近の芸人は謙虚な人が多いように感じます。
しかし、芸能界は浮き沈みがつきもので、長く成功者でいられる保証はありません。
人気が落ち込むことで、自信を喪失し、劣等感を抱いてしまうこともあるでしょうが、ウエストランドには末永く活躍してもらいたいものです。
人生は芸人に限らず、浮き沈みがあり、悩みや苦しみから離れることはできません。
お釈迦様は、人生は「一切皆苦」とお説きくださいました。
人生は栄えたり衰えたりの繰り返しです。
上がっているときは有頂天になり、下がっているときは自分ほど不幸なものはいないとばかりに心がすさみます。
親鸞聖人はそんな私こそが、阿弥陀様の救いの「めあて」だとお示しくださいました。
阿弥陀様の救いは、常に南無阿弥陀仏となって私に届けられます。
今年は「親鸞聖人御誕生850年・立教開宗800年」慶讃法要をお迎えします。
聖人のご誕生を祝い、立教開宗に感謝する年としたいものです。
お念仏させていただきましょう。