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今年5月末のことです。
近くの高等学校放送部の生徒から、『Nコン』出場の作品を制作するため、宗教(仏教)について取材したいので、お寺を訪問したいとの電話があり、翌日3人の部員がカメラを持って来寺され、本堂でインタビュー(お話し)をお受けしました。
テーマは『若者と宗教』で、その日、私は仏教について、いろいろとお話しをさせていただきました。
NコンとはNHK杯全国高校放送コンテストのことで、「アナウンス」「朗読」「ラジオドキュメント」「テレビドキュメント」「創作ラジオドラマ」「創作テレビドラマ」の6部門で審査があり、各都道府県地区の大会を通過した生徒が、東京の全国大会(紅白歌合戦の会場でもあるNHKホール)で、日頃の活動の成果を発表するというものです。
取材は「テレビドキュメント」部門で、テーマの『若者と宗教』は、部員の中の一人がお祖母様から聞いた話がヒントになったとのことでした。
そして一ヶ月後、みごと岡山予選を通過し、7月末に開催の東京NHKホールでの全国大会に出場が決まったと報告の電話があり、再びそろってお寺を訪問してくれました。
もちろん、制作した作品も鑑賞させていただきました。
「宗教に関心の無かった若者が宗教に関わっていたことに気づき、その必要性を感じるようになる」という内容です。
8分のドキュメント番組ですが、若者の気づきに視点を当てた、印象深い作品に仕上がっていました。
仏教(お釈迦様の教え)は幸せになるための教えであり、それは人間の本質を見抜いたところにある救いであることをお伝えしました。
私たちの人生には、「かげ」となる大きな力の支えが存在します。その「かげ」の力を「かげ」と呼び捨てするのはもったいないから、「お」をつけ「おかげ」となり、それでも、もったいないから「様」をつけ「おかげ様」となった言葉の意味についても話しました。
私の「いのち」は多くの「かげ」となり、「ひなた」となる存在の支えの上に成り立っています。
そして、念仏者にとって、その存在こそが阿弥陀様なのです。
『南無阿弥陀仏』感謝のお念仏を称えましょう。