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今日の法話2024/08/10

『人間死んだらどうなるのか』

死んだらどこへ行くのでしょうか。肉体は骨や灰になりますが、私たちの心(こころ)はどうなるのでしょうか。考えたことはありますか?
 
人は必ず死を迎えますが、死後のことを考えずに、少しでも長生きし、健康でいることを心がけて生きています。私もその一人です。
 
蓮如上人の御文章には「後生の一大事を心にかけて」とあります。
 
私たちの人生には、「何のために生きているのか」「死んだらどうなるのか」という問いを考えざるを得ない場面があります。それは、「自分が病気になった時」や「自分の家族が大きな病気になった時」、または「身近な人が亡くなった時」です。
 
数年前、大腸検査を受けた際に、小さなポリープが見つかり、切除手術を受けました。幸いにも良性でしたが、検査結果が出るまでは不安な日々を過ごしました。
 
私は「いのちのはかなさ」を説く僧侶ですが、実際に自分がその状況を経験し、人間の苦悩と弱さを改めて感じました。命の限りを生きていることは理解していますが、まだ死にたくはありません。
 
しかし、そんな私だからこそ、阿弥陀様は「南無阿弥陀仏の仏となってあなたと共にいますよ」と常に働きかけてくださいます。人間の知識や経験、理論や理屈では苦悩の解決は見つかりません。仏様の教えを聴聞し、答えを見つけたいものです。