今日の法話2014/08/03
『お盆に際し、お念仏させていただきましょう。』
暑い夏がやってきました。そして、お盆の時節となりました。
この時期、ご門徒のお宅へお盆のお勤めに参らせていただくのですが、私がお盆参りを始めたのは中学生の頃からですから、もうすでに40年以上に亘り、檀家参りをしていることになります。
中学生の頃は、母に車で送り迎えをしてもらい、お参りに行っていました。高校生になってからは、バイクの免許を取って、一人で参れるようになりました。そして、現在は自分で車を運転し、時にはお迎えをいただいて参らせていただきます。
子供の頃は、ご門徒のおばあちゃんから、「ぼーちゃん、ぼーちゃん」と呼ばれ、お参りに伺っても、お寺のご法座でも、皆様に可愛がっていただきました。そんなおばあちゃんたちも皆ほとんどの方がお浄土へ参られました。
「光陰矢の如し」あっという間の数十年でした。
そして、私自身も、すでに56歳。首や肩の凝りと痛みに悩まされる毎日です。
「諸行無常、無常迅速」。すべてのものがあっという間に移り変わって行きます。
拝読本『浄土真宗のみ教え』に『南無阿弥陀仏は「必ず救う、われにまかせよ」との阿弥陀如来のよび声である。そのよび声は、私の称える南無阿弥陀仏の念仏となって、今ここにいたりとどいている。』とあります。
お盆に際し、お念仏させていただくとき、お浄土へ参られたご門徒のおばあちゃんたちお一人お一人が私の称える南無阿弥陀仏となって今ここにいたりとどいて下さっているのだと感じつつ、いつも私をお守りくださる阿弥陀様の存在を慶んでおります。
2014.8.3