お寺からのお知らせ2006/12/14
除夜の鐘のご案内
法親寺では、12月31日午後11時55分より、除夜の鐘をつきます。お参りに来られた人、特に今年亡くなられた方のお家のご家族についていただきます。もちろん、他のお寺同様108つを予定していますが、中には、親戚一同10人以上でお参りに来られるご家族もありますので、鐘の数は、108つを超える年もあります。
鐘をつき出す時間は、各寺によって、まちまちのようです。午前0時までに、107つついて、最後の一打は、年が明けてからつくとの説もあります。ただ、108つという数は、どの寺も同様のようです。
煩悩の数え方は、修行を妨げる10種の煩悩「十纏(じってん)」と、人々を輪廻の世界に結びつける98種の煩悩「九十八結」を加えて、108になるという説や、108の煩悩は、人間の感覚を司る眼(げん)耳(に)鼻(に)舌(ぜつ)身(しん)意(い)の六根、好(気持ちがよい)悪(嫌だ)平(何も感じない)の3種、浄(きれい)染(きたない)2種に、現在・過去・未来の3つが関わって、6×3×2×3=108となる説があります。また、1年の12ヶ月+24節気+72候を合わせて108とし、108という数は、煩悩ではないとする説もあります。また、1年を過ごすには四苦八苦するので、4×9+8×9=108という説もあるそうです。(もっとも、これに関しては、単なるゴロ読みですが‥。)
ただ、浄土真宗は、断じ難い煩悩を断じる意味で梵鐘をつくのではありません。断じても断じることのできない煩悩だらけのわが身であることを知り、そんな私たちだからこそ、如来様のお救いのめあてであることを喜ぶことです。心静かに鐘をつき、一年を振り返り、新たなる年も慈光照護のもと、念仏生活を過ごさせていただきましょう。