今日の法話2008/01/18
六輝・六曜と仏事との関連
皆さん こんにちは。
私は、昨年の暮れから今年にかけて、様々な会社から、たくさんのカレンダーをいただきました。私のお寺も、法語の書かれたカレンダーをご門徒にお配りしました。
いただいたカレンダーの多くには、六輝・六曜と言われる中国の暦が記載されています。
それは、先勝・友引・先負・仏滅・大安・赤口ですが、今日の日本では信じる人が多く、結婚式は大安にあげるもの、葬式は友引には出してはならないもの、仏壇の入仏法要やお墓の建碑法要は大安がいい‥‥などと、仏事とは関係のない語源であるにもかかわらず、仏事と関連して考えている方々がおられます。
しかし、六曜は、江戸時代中期ごろから日本では使われるようになったのであり、仏事の日程を左右するようなものではありません。
したがって、仏事と関連させることは、迷信なのです。
大安に結婚式をあげたカップルが幸せになり、仏滅だと不幸になるなんてことは、けっしてありません。
仏滅に結婚式をあげたおかげで、式場や披露宴のホテルが空いていて、得をしたと言う話も聞きます。
もし、あなたが病気になり、しかもお医者さんから、余命数ヶ月と宣告されたとしたら、日の良し悪しどころの騒ぎではないでしょう。
一日一日は、あなたにとってかけがえのない一日であり、この日は良い日だ。この日は悪い日などとは言っておられません。
お念仏に出会い、如来様にお育ていただいている私たちにとっては、365日が大安吉日、明るい日々なのです。
平成20年1月18日